25.November.2003 制作にまつわる?話その6 〜チェンマイ行きバスの旅〜 

パタヤからチェンマイまでの直通のバスがあった。
14:30発チェンマイ行きに乗りいざチェンマイへ。
行程は16時間だ。このバスはVIPバスである。
乗り込むとすぐにポテトチップスと水のボトルそして
イチゴジュースが出された。

そして確かに運転席と客席の間に仕切りがあり、外の音はあまり聞こえない。
静かだ・・・と思いきや、いきなりビデオが始まる。
「アナコンダ」だ。見たくない。
が、しかしテレビは僕の目の前にある。
スピーカーは客席の至る所にあるので音から逃げることはできないが
何とかこの場所から逃げたいと思ったが他の席が空いているか
どうかわからないのでしばらくこのままアナコンダを見よう。

そして、出発していくつかのバス停に停まり乗客が少しずつ増えてくる。
18時の時点で多分乗客はこれで予定人数なのだろう
ガイドがタイ語で長々とインフォメーションしている。

そして、また新しいビデオが始まった。タイの映画だ。
なんと監獄に収容された話で、殴り合いやらなにやらばかりで
とても見てられるものではない。
後ろを見渡すといくつも席が余っている。
僕の隣も空いているのだが、ガイドがブランケットを持っていった。
すかさず席を変わりたいと持ち出したが言葉が通じない。
身振り手振りでなんとか言いたいことがわかったのかOKを出してくれた。
これで大丈夫と思ったがあまりにも音がでかい。
悲しいかな、しらずしらずのうちに見てしまう。

そうこうしているうちに7:15ナコーンナーヨックに到着。
食事の時間だ。
そこは見たこともないような大きな夜の屋台村だ。
東京ドームはすっぽりはいるだろう。
ありとあらゆるものがここで手に入るはずだ。
壁紙、テレビ、車のハンドル、食べ物、服、靴、何でもある。
そしてここはバス停でもある。
どうやらチケットに食事がついているらしい。

僕はあまり食べたくなかったのだが、言い忘れたがこのバスは異常に寒い。
ここまで寒くしなくても良いだろうに、と思うのだが
スイッチを入れるか切るかの世界だから仕方がない。
みんなおとなしく座っていた。
だから寒さをしのぐために暑い外へと出てみた。
そして、みんなの後をついていくと食堂らしきところに入っていった。
するとチケットと交換に食事が出される。
一つの大きめの皿にご飯とサラミと肉と緑の唐辛子を炒めたものが乗っている。
期待もせずにナンプラーを少したらして食べてみるとメチャクチャ旨かった。。
これはいける。急に食欲が出て全部たいらげた。

そしてガイドが車を出るときに長々と
またインフォメーションをしていたのだが、タイ語なので全くわからない。
バスがすぐにでも出たらヤバイのでみんなについていくのが良いだろうと・・・、
案の定みんなすぐにバスに乗った。
が、そのわずかの時間の間にみんな食後のデザートの
お菓子やらを買っていた。
僕ももれずにタイではあまり見かけないお年よりの売っていた
ピーナッツのお菓子を買った。
5バーツで3枚。妙に色が濃いのだが結構旨い。
ここは地図で見ればバンコクからさほど遠くない所にある。
すでに5時間近く走っているのに。
あと11時間。頑張らねばと気合いを入れる。

寒さは強力だ。寒い!
ブランケットがあるのだが二の腕がしびれてくる。
これはたまらない。
ここで救いの新しい客だ。
僕が座っているところの番号を持っている人が入ってきた。
ガイドがどいてくれという。
後ろを見ると一番後ろが空いている。
そして一番後ろに座るとなんとここは暖かい。
少しトイレの匂いが気になるが寒さには変えられない。

そしてまた何もないところをひたすらバスは走る。
いい感じで眠っていた。
と12:40今度は夜食を食べるために夜中に起こされる。
いい気持ちで寝ていたのに。
と思ったが郷に入れば郷に従えである。
メニューは鳥雑炊。ん〜、普通だ。
食べたら眠れるだろうとポジティブに考えを変えて
バスに戻り夢の中に戻った。
ここはピサヌゥローク、とても小さな売店とレストラン
きっとバス停でもあるのだろう。
そしてまた何もない田舎道をひたすら走る。

5:50毎度のことだがタイのロックが車内に響き渡る。
快眠の途中にいきなりロックで胃が痛くなる。
これが停車の度に起こるのだ。VIPだ。・・・何がだ? 
となんとチェンマイに到着だ。

5時40分にチェンマイだ。どうしろというのだ。??? 
仕方がない降りなければ。
タイに来てこんなに早くに起きたのは初めてだ。
日はまだ昇っていない。
オリオン座が瞬いている。

とにかくこの場所がわかっていないと帰れないので
とりあえず地元の人に聞くのが一番だろうと思い
セブンイレブンのお兄ちゃんに聞いてみるが地図を見せても全くわからない。
仕方ないので、チケット売り場のお姉さんに場所を尋ねることにした。
すると時間がかかったがなんとか現在位置が地図で確認できた。
良かった。
ついでに帰りの時間も調べられた。
タイ人は地図を見たことが無いのか・・・? まあいい。

今度は宿だ。
先日弟が遊びに来たときにタイのガイドブックを置いていったので
それを頼りに探してみることにしたが
ここは中心地よりかなり離れたところにあるらしい。
片道5キロだ暇だから歩いていこうと思ったが
道が全くわからないので、ツクツクに乗って行くことにした。

いきなり100バーツ攻撃にあったので値切りにかかった。
向こうもしぶしぶ60バーツで手を打ってきたので乗った。
向かうはNAゲストハウス。
一泊150バーツの宿。
お湯のシャワー付きだ。トイレも各部屋についている。
素晴らしい! 
しかし、ついた途端、三人の日本人のお出迎えだ。
なんで〜って感じ。だが日本人に見えなかった。
やたらその場になじんでいて、炉端の囲む地元の人って
感じにしか見えなかった。
三人はここで偶然合流したらしい。
一人のタイ人も含めてだが。
部屋は満室らしい。でも、12時になれば空くのでそれまで待てと言われた。
普通の人はおとなしく待つのだろうが、散歩に出ることにした。

そしてついでだからチェンマイで一番安い宿を訪れてみることにした。
Lekゲストハウスだ。一泊80バーツ。素晴らしすぎる。
そして今そこでマックを前にタイピングをしている僕であった。
部屋は日本の四畳半といったところか。
そこにセミダブルのベッドとシャワーとトイレが一体になったものがある。
作りは竹でできている。情緒ある部屋だがちょっと小汚い。
でもこんなものだろう。ホテルではないのだから。
と今日はこれくらいにしておきましょう。

現在10:07

愛をこめて 朝瀬 蘭